介護の仕事をしていて、嘘を付くことがあるんだけど、それってなんでだと思う?
もちろん、利用者に対して嘘を付くことはとてもいけない事ではあるんだけど、どうしてもその嘘を付いてでもやらないといけないことがあるんだよね。
まず前提として、毎回嘘で対応をしているわけではないからね。
例えば、どんなことがあると思うかな?
良くあるのが「私はいつ帰るの?」と帰宅願望が強い利用者に対する答えや、「お風呂に入りたくない」と入浴拒否がある利用者に対しての対応でよく嘘を付いてしまうんだよね。
まず、帰宅願望が強い人に対して、「調べてみるからね。」や「わかったら教えるからね。」等その時を納得してもらうだけの対応をしてしまうことがあります。
もちろん、それが正しい対応になるのかはその時にならないとわからないけど、その利用者がどうやったら落ち着けれるのかを色々試しているんです。
例えば、割かし認知症が軽度の利用者に対してその時の対応をしてしまうと、逆に不安にさせてしまうので、そこは注意が必要ですよ。
そういった方には、しっかり話しを聞いて、本人の気持ちが落ち着くのが一番ですね。
それをしないと、利用者から施設に対しての不信感につながって余計に不穏になってしまう可能性があるので注意が必要です。
もう一方の、「入浴拒否」については、清潔の保持があるので、どうしても入浴がしてもらいたいのですが、どうしてもお風呂に入りたくないって利用者は居ますよね。
そこで、例えば、異性に裸を見られたくないと思われている利用者もいますので、それは同性の職員で対応しますが、そういうわけではなくて、ただ単に行くのがめんどくさいあと思われている利用者も中にはいますので、そういった方には、「お風呂」と言わずに「散歩に行きましょう」と違うワードで声をかけることがあります。
意外と、実習中からしたら、なんで嘘を付いてまで行動してるのかなって思うことがあると思いますが、実はその人にとってどうしたらいいか職員全体で考えているんですよ。
お互いにストレスなく対応をできるのが良い介護やケアに繋がっていくのかなと思います。